熊谷家住宅 豊根村

熊谷(くまがい)家住宅

所在地 愛知県北設楽(したら)郡豊根村大字上黒川字老平

指定物件 主屋、穀倉、新倉

建設年代 江戸中期、18世紀中頃

特徴等 奥三河山地で下屋を持たない構造の大型農家

所有形態 私有

概容

熊谷家住宅は、愛知・静岡・長野が隣接する奥三河山地にあり、家伝によると初代熊谷玄番が信濃国より土着して黒川を拓いたといわれている。かつては造酒屋を営み、江戸時代には庄屋を務めたこともあったという。

敷地は背後に山を控え、前面に石垣を積んだ構えで、屋敷の前は金越から新野峠に向かう中馬街道の脇道が通っている。主屋は東面し、間口13間半、奥行き7間の入母屋造・茅葺の大規模な建物で、間取はおおまかに八畳から十二畳の部屋がいくつも並んでいる。倉二棟は主屋の手前にある。