時国家住宅 輪島市

時國(ときくに)家住宅

所在地 石川県輪島市町野町西時国

指定物件 主屋

建設年代 18世紀中頃(1701~1800年頃

特徴等 土間が広く、梁組豪壮、接客座敷が整った格式の高い代表例

所有形態 私有

概要

時国家は能登半島の先端近くにあり、壇ノ浦の合戦で捕えられ、その後能登に流された大納言平時忠の末裔とつたえられる。その時国家は寛永11年(1634)二家に分立し、上時国家と下時国家となる。この下時国家は江戸時代を通して加賀藩の山廻役等の役職を務め、その一方で多数の北前船を所有して海運業や製塩・製炭・農業など営でいた。主屋は南面し、茅葺の入母屋造、大規模な直屋で、その周囲に桟瓦葺の庇がつく。下手の広い土間には3本の独立柱が建ち土間の梁組を支えて豪壮である。