旧黒澤(くろさわ)家
所在地 秋田県秋田市楢山字石塚谷地297番の99
旧所在地 秋田県秋田市中通3丁目より移築
指定物件 主屋、表門、土蔵、米蔵、木小屋
建設年代
主屋・表門=江戸中期(1701~1800)
土蔵=嘉永4年(1851)
米蔵=文政13年(1830)
木小屋=万延元年(1860)
特徴等 秋田・久保田藩上級武士住宅の遺構
所有形態 秋田県
概要
佐竹藩家臣黒澤氏がこの住宅に移り住んだのは、文政12年(1829年)である。現在、秋田市が寄贈を受けて南部丘陵の公園内に移築保存しているが、もとは秋田・久保田城三の郭にあたる旧町名東根小屋中丁にあった。長屋門形式の表門を構え、庭をへだてた主屋は、玄関付きの書院、小座、台所の3棟で構成され、切妻を基本とする柾葺(まさぶき)の複合屋根を持っている。主屋の背後に土蔵、米蔵、木小屋などが建つ。表門と土蔵は石置き板葺、米蔵・木小屋は柾葺で、いづれも切妻造である。
この住宅は、建物ばかりでなく江戸期上級武士の屋敷構え全体が残っている点では特に貴重である。

