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文化財活用と伝・豊臣秀長の鎧|大分県日田市 草野家住宅【コラム】
我が家である大分県日田市の草野家住宅では指定以前にお雛祭りの公開で一時期地域に大きな賑わいを作ることができ、文化財指定より活用が先、という通常とは逆の段取りを踏んできた。しかし、公開20年を過ぎた頃からさすがに入場者の減少が目立つようになり、現在では公開すれば人件費で赤字になるような始末である。 そんな苦しい台所事情を知ってか知らずか今年の大河ドラマは「豊臣兄弟!」で、これまで影の存在だった弟の豊臣秀長にスポットを当てるとのことだ。そこで今注目されつつあるのが我が家に伝わる「伝・豊臣秀長の鎧」である。昨年からNHKも関心を示しディレクターが実地調査のため来訪された。また、昨夏以降いくつもの出版社から鎧の画像提供依頼が舞い込み、令和8年1月現在10冊に及ぶ画像掲載のいわゆる秀長本が書店の店頭に置かれている。 この鎧についてはいつから我が家にあるものかは不明であるが、明治期の曾祖父が身につけた写真が残っているので近年になって手に入れたようなものではなさそうである。我が家のご先祖様は小早川隆景の讒言により秀吉に謀殺された、と久留米市史に記載があるの


重文奥家住宅の茅屋根 木小屋 土蔵 外回りの漬け物小屋の修復工事 令和7年12月度月報
1、 はじめに 先月報告したように木小屋の内部の柱への土壁の塗り込みは完了し現在乾燥中である。 U字溝も延長工事が進み、これから勝手口の工事を行うことになっている。 所有者としては前回報告した通り工事前に蔵から取り出したものを再納入する計画を立て1月から実施する予定で準備しているところである。 2、勝手口の復旧工事 1 勝手口の建設基礎部分 2 勝手口建築の仮設による建築確認(軸部) 建築工事としては終わりに近い勝手口の建設が12月より始まり、写真1の基礎工事である。 この勝手口のすぐ横が旧五右衛門風呂のあったところでこの基礎工事を進める中で風呂の焚口にあたる場所では燃え口の痕跡が発見された。(約60年前の燃え跡) また入り口の建物も老朽化で建物の軸部も強化したうえ別の場所で仮設して安定性、強度など確認の上建設に入ることになる。(間もなく) 3 今後の進め方 先月述べた雨水路の整備工事も写真1の右側を見ていただければ水路が完成していることがわかります。 この勝手口の工事が完成すると勝手口に接続する塀の工事に入る予定です。(1月)...
NHK BS 「若冲ドキュメンタリー」放映のお知らせ
この度、修復された江戸時代の画家伊藤若冲作の「果蔬図巻」をめぐってのドキュメンタリーです。集いの賛助会員である藤岡光影堂が修復を担当しました。 放送予定 2026年1月17日(土)19時30分から20時59分まで さらに「果蔬図巻」は京都市右京区の福田美術館にて開催される展覧会 「若冲にトリハダ! 野菜もウリ!」でも公開予定です。 会期 2026年4月25日(土)から7月5日(日)まで https://fukuda-art-museum.jp/exhibition/202512264487


公開シンポジウム『なぜ、いま畳なのか? — イグサの力を、次世代につなぐ--』
畳は、ただの「伝統」ではありません。調湿性、消臭性、そして防菌・防カビといった衛生機能。最新の研究が明らかにするのは、現代の暮らしにこそ必要とされる畳の力です。 一方で、産地の縮小や職人の高齢化により、畳文化はいま大きな岐路に立たされています。本シンポジウムでは、科学・現場・未来の視点から、「畳のこれから」を考えます。 ■ 日時 2025年1月25日(日) 13:00~17:00(12:30 受付開始) ■ 会場 キャンパスプラザ京都(JR京都駅 北側出口より西へ徒歩5分)5階・第1講義室 ■ 定員・参加費 定員250名(申込先着順)/参加費無料 ■ お申し込み https://tatami20260125.peatix.com/ 【第1部:基調講演】 秘められたイグサ・畳の機能性 北九州市立大学“イグサ博士” こと森田 洋 教授 科学的研究に基づき、畳とイグサがもつ調湿・消臭・防菌・防カビといった衛生機能をわかりやすく解説。なぜ畳が、これからの住環境において再評価されるべき存在なのかを読み解きます。 【第2部:現場からの提言リレー】 ニ


堀家住宅×能楽
昨年に引き続き、今年も堀家住宅で能楽が披露されます。 堀家住宅の座敷を利用して能楽イベントを行います。 講演日時:令和8年1月11日 講演:10:30~12:00 料金:1,500円 屋内での観覧となりますので各回30名限定です。 【申し込み先】 電話:0791-72-8321 Mail: tatsuno.b.taiken@gmail.com


重文奥家住宅の茅屋根 蔵 木小屋 外回りの漬物小屋の修復工事 令和7年11月度月報
1、 はじめに 先月木小屋の工事は終了したと報告いたしましたが、この小屋は当初 ‘灰小屋’ というこの地方独自の肥料製造する小屋として建てられたこと明らかになり小屋の内側の柱の部分が露出していれば肥料作成時に燃えるため今回その柱の部分を土壁で覆う加工を施すことになり追加工事を行うこととなった。 工事は12月初めに実施予定である。(小屋の中で木の葉 刈り取った雑草等蒸し焼きにして肥料製造) なお先月報告したように木小屋への竹(孟宗竹)の根の侵入防止のための防根シートを敷きこんだ。(写真―1参照) 今回の工事でも一番むつかしいと思われた漬物小屋の補強修復工事も工事関係者の努力で明るい見通しがたった。(写真―4,5参照) その他今月は木小屋 漬物小屋の周りの排水工事を開始したところである。 2、 木小屋関連の工事 1 岳対策 防根シート敷き込み 2 シート敷き込み後土被せ 3 木小屋内部敷地 * 写真1,2は防根シートを敷き込み竹の根侵入防止をする。 * 写真3は木小屋の内部の敷地写真であるが内側に見える柱は土壁材で塗りこむ予定 3、 漬物


重文奥家住宅 茅屋根 蔵 木小屋 外回りの漬物小屋の修復工事 令和7年10月度月報
1, はじめに 挿し茅については全国寺社等屋根工事技術保存協会の返事をお待ちしている状況。 木小屋は腰壁の修理が完了し(写真―5参照)今後床部分の整地、小屋の外側の竹の根の侵入防止処理を11月に予定している。(竹の根侵入を防止しないと小屋の中にタケノコが生えてくる―写真―12の小屋外側の1mに遮断工事) 土蔵は畳敷が終了した。 今後(箪笥 本箱 物居等)を中に入れる予定である。 外回りの小屋は先月に引き続き修理進行中である。 11月には次世代の人達が当家を訪れ工事の状況 奥家の水回りの状況見学の予定である。 今後の維持管理をはじめ修復工事についても前向きに議論したい。 2,物置及び漬物小屋の修理工事 9月月報でも述べたようにこの小屋は大半の木材は廃材(母屋 蔵などの)が用いられているため、その傷みもひどく修復工事の中でも最も難工事が予測されていた。 当初大正時代の建設かと思われたがもう少し古い明治初期の工事ではないかと思われる。 1、柱の根継加工(柱の補強工事) 2、軸部の補強工事 3、小屋組補修 組立 4、垂木補修 取付 5、野地板貼り..


【11/15 特別公開】国指定重要文化財 堀家住宅
今年も秋の一般公開があります🍁 今回の目玉は、春樹南湖の屏風。 ガラス越しでは無い、本物の空間で鑑賞出来ます😊 ぜひお越しください✨ 【特別公開】 2025年11月15日(土) 10:00〜15:00 2025年11月16日(日) 10:00〜15:00 申し込みなしで自由に見学いただけます。国指定重要文化財である堀家住宅の一部公開と、堀家に伝わった文人・春樹南湖の屏風などを展示します。同時に、堀家前新宅にて、たつの市立龍野西中学校美術部の作品を展示します。 【会場】 堀家住宅(たつの市龍野町日飼291) 駐車場あり(旭こども園駐車場) 【歴史講座】 日時:11 月 16 日(日) 13 時 30 分~15時 講師:東野将伸氏(岡山大学学術研究院社会文化科学学域) 横田明日香氏(岡山大学大学院社会文化科学研究科) 上田凌太氏(岡山大学文学部) 内容:「堀家の歴史と古文書について」 募集:10月29日(水) 9 時 から 電話(0791-75-5450) または電子申請にて受付ます。 定員:50 名(先着順) 観覧:無料


麦わらで描く創作書~生徒作品展~藁書「温故知新」展@髙林家住宅
藁書とは 稲穂の藁を束ねて作った「藁筆」で描いたもの 開催日時 11月1・2・3日 時間 10:00〜16:00 ※最終日のみ15:00まで 場所 高林家住宅 入場料 無料 ※ヒールを履いての入場はお断りしております。


重文奥家住宅の茅屋根 蔵 木小屋 外回りの漬物小屋の修理工事 令和7年8月度月報
1.はじめに 茅屋根の挿し茅工事は盆明けには完了し周囲の足場解体・養生撤去をおこなった。 勝手口門 塀は材料手配中である。 木小屋は土壁の新設中である。(乾燥に時間がかかる) 漬物小屋・物置も材料手配中。 土蔵は土蔵の壁 中塗り 砂漆喰 漆喰工事を進めている。 2.茅屋根の挿し茅工事 1. 茅葺両妻開口塞ぎ 茅葺屋根の両妻の開口口をふさいだ。 鳥 蝙蝠 昆虫などの侵入防止 2. 面戸塞ぎ整備 この近辺をうろついているアライグマの侵入防止 3. 棟竹加工(茅屋根の棟の飾り) この材料は孟宗竹の根でその根を削って 屋根の飾りとして使うこの地方独特の様式 加工がむつかしく製作に数日かかった 4. 棟竹加工品の屋根への取り付け 左の棟竹加工したものを胸に取り付けたところ 茅葺挿し茅加工完了 今回茅屋根の挿し茅工事を完了したことで ①茅の工事をする人達から施主に対してのアドバイス、留意点など報告予定 ②この加工を希望する皆様への施主としての留意点について 報告書作成予定 3. 工事途上の見学会実施 7. 見学会 木小屋の説明 木小屋の建築年代1


重文奥家住宅の修復工事途中の見学会の実施
重文奥家住宅の修復工事(茅屋根 木小屋 土蔵 漬け物小屋等外回りの小屋)を開始して約1年を経過した。 木小屋 土蔵 の修理もかなり完成に近づき5月から始めた挿し茅の工事もかなり進んできたので近隣の皆様に見学会を実施することにした。 1,見学会の要領...


重文奥家住宅の茅屋根 蔵 外回りの漬物小屋の修復工事 令和7年7月度月報
1、 はじめに 修復工事は先月に引き続き木小屋の土壁の修復 土蔵の左官工事 置き屋根の修理 茅屋根の挿し茅工事の推進 と8月3日に開催する近隣の皆様への見学会の準備をすすめた。 2,木小屋の工事 木小屋の腰壁の修復状況 木小屋の土壁の再生部分は先月に引き続き乾燥中である。 ...


重文奥家住宅の茅屋根 蔵 木小屋 外回りの漬物小屋の修復工事 令和7年6月度月報
はじめに 先月 文化庁の西山調査官の指導で一部検討事項があるが修復工事の懸案事項が決定したことにより 今月の工事は木小屋の土壁補修、土蔵の屋根 土壁の修復、母屋の茅屋根の挿し茅工事を進めている。 今後の修復工事で、勝手口門 漬け物小屋の外回りの家屋は古材を使用した建造物...


榎本美沙の発酵ライフin龍野 ~水キムチのススメ~
Youtubeチャンネル登録者数38万人をもつ人気料理家 榎本美沙さまをお招きし、講演会を開催いたします。 新刊「毎日、水キムチ」の出版記念を兼ねて、国指定重要文化財「堀家住宅」の歴史的空間で、榎本美沙の「発行」の世界をぜひご体験ください。 ...


重文奥家住宅茅屋根 蔵 木小屋 外回りの漬物小屋の修復工事令和7年5月度月報
1、はじめに 今月は文化庁の西山主任調査官による修復工事の指導があるためまずは5月度の工事の進捗状況を報告しそのあと今後の修復工事の指導を受けたことについて述べることとする。 2、木小屋の修復工事 木小屋工事足場の解体後 (写真―1) 木小屋の土塀補修(写真―2)...


重文奥家住宅の茅屋根 蔵 木小屋 外回りの漬物小屋の修復工事 4月度月報
1,4月の主な工事の進捗状況 土蔵の2階の桁 垂木 野地 根太 床加工 野地の防腐処理 置き屋根 桁垂木修理 取付 防蟻処理 1階の根太 床の取り付け 蔵本体工事終了に伴い屋根波板 足場解体 木小屋 2階の床.そのほかの仕上げ処理 ルーフィング敷桟瓦葺 棟瓦積 その後足場...
伝説の宮大工 『西岡常一棟梁』唯一の内弟子『小川三夫氏』の談話
ロータリークラブの月刊誌「ロータリの友」1月号に最後の宮大工といわれた西岡常一(つねかず) 棟梁の唯一の内弟子『小川(おがわ)三夫(みつお)氏』の談話が掲載されました。 日頃、 維持・管理・修理などの難題に取り組む重文民家の所有者として小川三夫氏のお話は感動的でしたので、そ...


行永家住宅公開のご案内
行永家住宅(国指定重要文化財)は、京都府丹後地方 に現存する瓦葺農家として最も古く、建てられた年代もはっきりしていて、当地方の建物の特徴が残されて います。 下記のように、令和7年度春季一般公開を行います。 今に伝わる伝統的な農家建築を見たり聞いたりして、その風情と安らぎを...


重文奥家住宅 茅屋根 蔵 木小屋 外回りの漬け物小屋 勝手口の修復工事 令和7年3月月報
1,3月の工事進捗状況 外回りの漬け物小屋の解体工事(主に屋根瓦)、外部足場組立、 木小屋の差梁上束 根太組立 小屋組組立 柱据え付け 鴨居組立、 母屋の茅材確認 茅屋根内部養生 外部足場組立 内部足場組立 土蔵の1階の構造補強 など1ー2月 停滞していた修復工事が順調に進...


重文奥家住宅 茅屋根 蔵 木小屋 外回りの漬物小屋 勝手口の修復工事 令和7年2月月報
1、2月の工事進捗状況 1月の月報での報告どおり当初に計画していた材料(主に木材)が不足するため新規に発注していたが、その木材が1月に入荷したため、品質 数量の検査を行った。 特に土蔵 木小屋 外回りの勝手口を解体し木材を検査するとこれらの建造物には別の建物(母屋 他)から...
