重文奥家住宅の修復工事途中の見学会の実施
- 全国重文民家の集い
- 8月22日
- 読了時間: 2分

重文奥家住宅の修復工事(茅屋根 木小屋 土蔵 漬け物小屋等外回りの小屋)を開始して約1年を経過した。 木小屋 土蔵 の修理もかなり完成に近づき5月から始めた挿し茅の工事もかなり進んできたので近隣の皆様に見学会を実施することにした。
1,見学会の要領
◆ 見学会は4組に分けて各人安全のためヘルメットを着用していただいた。
◆ 見学時 炎天下で高温のため冷水と避難所を準備しておく
駐車場は準備し案内監理する人を手配しておく
災害保険に入っておく
見学会は炎天下にもかかわらず27名の人が参加していただき 挿し茅は足場の代の上から担当者の説明をすぐ近くから観察することでき喜んでいただいた。
木小屋の墨書で建設が1805年にもおどろかれた。
また見学者の質問からこの小屋は灰小屋ではないかの質問が出て後で調べると形式はまさに灰小屋の形式であったのには驚かされた。
灰小屋:: この地方(三次 世羅)に400年前から戦前まで見られた小屋で ‘木ノ葉 小枝’の上に土をかけて蒸し焼きにして肥料として用いていたようだ、― この件については奈良女子大の中村 航氏が多くの論文を残している
(文健協 堤氏の調査から)
ただこの小屋には焼け跡がないので初めから木小屋として使用されたのではないか?
見学者の何人かの人はこの地方では木小屋と灰小屋のどちらの小屋も戦後も存在していたとのこと。灰小屋の壁(腰壁)は土壁に石が入っていた。(小舞の入っていない土壁)
いずれにしても今回の見学会から意外の事実がわかったことは収穫であった。
また見学者からまた見学会を実施していただきたいとの要望があったことはよろこばしいことであった。
以上

