重文奥家住宅の茅屋根 蔵 木小屋 外回りの漬物小屋の修復工事 4月度月報
- 全国重文民家の集い
- 2 日前
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1,4月の主な工事の進捗状況
土蔵の2階の桁 垂木 野地 根太 床加工 野地の防腐処理 置き屋根 桁垂木修理 取付 防蟻処理
1階の根太 床の取り付け 蔵本体工事終了に伴い屋根波板 足場解体
木小屋 2階の床.そのほかの仕上げ処理 ルーフィング敷桟瓦葺 棟瓦積 その後足場解体
そのあと 5月に土壁の修理 土間の叩き工事を行う予定
今後各所に使用される壁土の練り直し(写真参照)
2,木小屋の工事(主に屋根工事)




木小屋の建物の工事は土壁の修理と土間の叩きを除いて修理工事終了
3,土蔵の工事



土蔵の修復工事は置き屋根部分の修復と内部の床 根太の修復があり特に内部の小部屋については破損状況を調査して最終修理方法を決めることになる.
4,壁土の練り直し

木小屋 土蔵 漬け物小屋 各所に使用される壁土は養生プールですでに4カ月以上熟成され今月使用前に練り直しを行った。
今後の予定
5月に文化庁の西山主任調査官の今回の修理事業に係る解体工事及び解体調査終了後の復旧方針現地指導のため当家に来訪されるので今回その前打ち合わせを行った。
その中で
① 漬け物小屋の修理について建物の老朽化が著しく
*全面改修にする意見と
*部分補修出修復
という考え方があるが私個人としてはコストのかからない補強工事で修復してほしいと提案した。(重要文化財でない)
② 今回公示した木小屋 漬け物小屋庭古材(別の場所で使用されていた材木)材料費の見直しが必要となっており予算の見直しが必要。
③ 木小屋の建築年代が予測はされていたものの母屋の建設の後27年後の1805年(文化2年)の墨書が発見されたことを修理工事報告書に記載するためその経費も追加予算に騎乗する予定である。
④ その他の事項は5月の月報で報告予定