住まいは、住んではじめて維持管理の基本である風通しが自然にでき、木造の建物の敵となる湿度の管理ができるといえる。従って住むことが最も大事なこととなる。
維持管理について具体的な項目を列挙すると下記のごとくなる。
家に風を入れる(湿気を防ぐ)
雨漏り注意(湿気は虫害の元)
庭の庭木・草花の管理
建物の管理
屋根の管理(特に茅屋根)
その他
家の維持管理については、近くに住んでいる人は大きな問題でないが、遠隔地の人にとって は大きな負担となる。
その中で2019年の「全国十分民間の集い」で文化庁から説明のあった管理人制度について簡単に述べる。
遠隔地で重文民家を管理することは不可能といえるが、管理人を置くことにより(一時期)前述の維持管理に必要最低限のことができる。ただこの制度にしても管理人の経費を文化庁が負担するわけでなく、市町村と話し合いにより一部の負担をお願いすることとなるうえ、長期になると負担も大きく維持が難しい。
これはあくまで短期間の応急処置といえる。(例 次世代をつなぐための一時期 海外勤務のための一時期 他)
この管理人制度も、2日ー3日/週の勤務で良いため経費削減の一方法であるが、それぞれの地域・立場により文化庁・自治体などと今後の進め方を検討すべき事項となる。
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