永沼(ながぬま)家住宅
所在地 福岡県京都郡みやこ町犀川帆柱
指定物件 主屋
建設年代 天保10年(1839年)、普請帳
特徴等 普請帳がある接客座敷の整った庄屋の家
所有形態 私有
概要
永沼家は江戸時代代々帆柱村の庄屋を勤め、また近隣15ヵ村を束ねた行政単位「節丸手永(せつまるてなが)」の代表・「大庄屋」を勤めた事もある旧家である。建物は東面し入母屋造り茅葺の直屋(すごや)で、平面は三間取りの広間型に二室を加えたもので、中央に式台付玄関がある。右側の土間を入ると二重に組んだ大きな梁が壮観であるが、左側床上部の、座敷飾りが整備されている書院造りの奥座敷はまた違った空間である。総じてこの住宅は簡潔で整った意匠による普請がなされ、その状態がほとんど改変されることなく現在へ引き継がれている点、天保10年の「家建諸控帳」と題する普請記録が残されて、正確な建築年代が判明する点で貴重な建物である。
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