林家住宅 廿日市市

林(はやし)家住宅

通称 上卿屋敷(しょうけいやしき)


所在地 広島県廿日市市宮島町滝町


指定物件 主屋、表門


建設年代 元禄16年(1703年)頃、文書


特徴等 優美な意匠を持つ厳島神社の社家住宅


所有形態 私有


概要


安芸の宮島は古来より「神の島」といわれ、島内には人は住まず、神職も対岸に居を構えていたが、宮島に移り住むようになったのは鎌倉末期から南北朝にかけてといわれる。宮島では、古くから棚守(たなもり)・上卿(しょうけい)・祝師(ものもうし)の3家が神職を司っていた。林家は古くから厳島神社の社家「上卿職」で、元禄14年に厳島に移り住み、現在の主屋・表門を建築した。南の大聖院に向かう南北通りの東側に石垣を築いて、石垣のほぼ中央に設けられた西面する石段を10段ほど登ると、杮葺(こけらぶき)の表門(一間薬医門)があり、全体に装飾が多く、賑やかな妻飾りを持っている。この門には珍しく鹿戸が付いている。門を潜ると正面に主屋があり、入母屋造り・桟瓦葺き・妻入りで、正面右寄りに式台付玄関を構え、左寄りに主屋出入り口がある。主屋の妻の構造は雄大で簡素、玄関上の千鳥破風は繊細で手のこんだものである。民家には珍しく、奥の客間左側に「上段の間」がある。



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