山中(やまなか)家住宅
所在地 高知県吾川郡いの町越裏門
指定物件 主屋
建設年代 18世紀中期頃
特徴等 高知の山間部の古民家
所有形態 私有
概要
高知県中央北部の吉野川上流山間部にある山中家の歴史は明らかでないが、最も古い位牌は明和6年(1769年)のものであるという。建物は南面し、寄棟造り茅葺で、平面は2列3室の計6室からなり、左端入口に畳半分位の小さな土間があるだけで、広い土間がない点に特徴がある。これは当地方が厳寒で、急傾斜面ばかりの土地柄に即した建物で、土間に接して一般民家の土間部分に代わる板床張の「余間(よま)」を設けて、農作物の取入れを兼ね合わせたものと伺える。また冬季の厳しい山間部で、炊事場を主屋内に設けず、谷間の水を利用し屋外に洗い場を設けているのも珍しい。
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