吉福家住宅 土佐清水市

吉福(よしふく)家住宅


所在地 高知県土佐清水市松尾字女川サキ


指定物件 主屋、納屋、釜屋、門屋、土地


建設年代 主屋=明治34年(1901年)


特徴等 高知県西南部における近代網元の代表的な家


所有形態 私有


概要


吉福家の先祖は紀州漁民団からの来住で、墓誌は明和9年(1772)からで6代目に当たる嘉太郎は、俵屋:岡林栄之助の船頭を勤めていたが、栄之助没1年後の明治6年(1873)独立して、五十石のいさば舟(=鰹・鯖・節類・干物等の運搬船)を一隻購入し回専業に従事した。明治十年嘉太郎47歳の時、西南戦争動乱真っ最中の宮崎県日向細島の港で、土地の回船問屋関本源兵衛から玄米300石を押し付けられるように買わされ帰港した。土佐は稲作不況と九州方面からの米の入荷がなく品切れで、持ち帰った玄米は瞬く間に高値で取引され、時運に恵まれ望外の利益を得て、之を元に廻船業・カツオ節製造・金融業など事業を展開し以後巨額の冨を築いた。吉福家住宅は、明治33~34年にかけて、息子の嘉(か)太郎が建てたものである。西側の門屋を入ると、主屋は南面し、一部二階建・桟瓦葺で、外観の構成や室内意匠の完成度が高く、高知県南西地方に於いて鰹漁等を営んだ網元の家の様相を知る上で貴重で、付属屋が揃って残る点にも価値がある。



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