遠山(とおやま)家住宅
所在地 京都府亀岡市河原林町河原尻東垣内
指定物件 主屋、蔵2棟、長屋門
建設年代 寛政元~2年(1789~1790年)、附普請文書
特徴等 摂丹型民家の発展・大型化した形式
所有形態 私有
概要
遠山家は美濃国の出身で、江戸期には旗本領の大庄屋や代官を勤めた旧家である。ひときわ大規模な主屋は入母屋造り・亜鉛引鉄板葺・四方庇付桟瓦葺で、南面する妻入は正面に玄関・東寄りに大戸口がある。建物は妻入縦割り形式の摂丹型であるが、平面形式の大きな相違点は①角屋形式で正面西側に座敷部を張り出し、完備された床・棚・書院の設備が揃う、②居室部は3室が2列、喰い違いに並ぶ6室構成となる点などである。この様に摂丹型が、時代の要請に対応して発展した形態を見る事が出来る点で重要である。