藤田(ふじた)家住宅
所在地 奈良県生駒郡平群町福貴
指定物件 主屋
建設年代 17世紀末以前の江戸時代中期
特徴等 入り母屋造りで土間を落屋根とする、当初の形式は大和棟の発展段階を示す
所有形態 私有
概要
藤田家は武士の出で、元和年間(1615~24年)の頃この地に土着した庄屋である。南面する主屋は切妻造り・段違い・茅葺及び本瓦葺で、平面は西側の土間が広く、東側の居室部は整形四間取りを基本とし、背面北側に一間幅の板の間2室がある。現状の建物は外観が大和棟として最も整い、室内の意匠もよく特色を発揮している18世紀後半に行われた改造時の姿(寛政12年頃東側屋根改造)に復元されている。入母屋造りの屋根が大和棟へ発展する段階を示すものとして貴重である。