旧矢掛本陣 石井(いしい)家住宅
所在地 岡山県小田郡矢掛町矢掛
指定物件
主屋、座敷、御成門、裏門、内倉、西倉、米倉、酒倉、絞り場、麹室、中門、宅地
建設年代 主屋=江戸末期 (江戸末~明治初)
特徴等 宿場の本陣と生産施設
所有形態 私有
概要
矢掛町は東西に通じる山陽道の宿場町として栄えた。本陣と酒造屋を兼ねていた石井家の屋敷構えは、街道側に沿って居室部分と本陣接客部分がある北向きの屋敷で、背面に酒造施設を設けている。全国唯一の本陣は御成門を前に、玄関、上段の間を備えた威儀正しい構えである。居室部分は屋敷東側に寄せて、主屋はT字型入母屋造・本瓦葺・平入りの店舗を建て、台所棟を南に突き出している。台所棟の西側に切妻造り入母屋本瓦葺の座敷棟がある。裏に回ると、酒造関係の建物、米倉、酒倉、絞り場、麹室(こうじむろ)等が軒を並べ、裏口に裏門座敷長屋がある。この長屋は宝永3年(1706年)備中・森家の西江原陣屋から移築したものである。