降井(ふるい)家書院
所在地 大阪府泉南郡熊取町大久保
指定物件 書院
建設年代 江戸前期 17世紀初期
特徴等 役宅における数奇屋風の接客空間、別棟による構成
所有形態 私有
概要
降井家は中世以来の豪族で、熊取町では中家と共に大庄屋を勤めた。屋敷図によると、書院はかって主屋とは離れ、背面には広間が接続して現在よりやや南側にあったが、明治末の改造により現在地に曳屋された。村の役宅には巡回する役人の接客という特別の機能が求められ、主屋とは別棟で構える8畳の上段の間と、12畳の次の間の2室構成の書院は、上段の間の座敷飾・面皮柱・茅を用いた天袋など数奇屋風要素が強い。本来「座敷」とはこのような独立した建物を指す言葉であり、民家にはなかった。
