三田(さんだ)家住宅
所在地 大阪府柏原市今町
指定物件 主屋、土蔵、土塀及び普請文書
建設年代 主屋=明和5年(1768年)、普請文書
特徴等 普請文書を多数残す町屋(商家)
所有形態 私有
概要
三田家は奈良街道に面して建つ町家で、江戸時代に河内で盛んに栽培された木綿の問屋と、綿作りに必要な干鰯等の肥料も商った。又、大和川の舟運で大坂と柏原を結ぶ柏原舟を経営した。建物と共に「普請願」、「大工方左官屋根手伝諸事覚書」等5点が、普請文書として重文指定されている。大工・左官等の出勤簿から工事に携わった延べ人数、経費明細等が細かく記録された貴重な資料が多数残っている。主屋は本瓦葺切妻屋根の町家で、明和3年(1766年)に着工し同5年に完工している。
古形を残す建築史上貴重な建物である平面は、大きな土間を店土間と奥土間に分け、床上部は2列3室の主体部上手にザシキ・ツギノマ等が加わり、広壮な間取りとなる。土間の下手に納屋を付属する。
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