旧川打(かわうち)家住宅
所在地 佐賀県多久市西多久町板屋
(西多久町宿より600m西の同じ街道沿いに移築)
指定物件 主屋
建設年代 18世紀前半
特徴等 初期の「くど造」の家
所有形態 多久市
概要
伊万里街道に沿って建つ川打家の建物は、形式や手法及び江戸時代の災害記録から考え合わせて正徳3年(1719年)から享保14年(1729年)の大雨大洪水による被災の後に建替えられたと考えられている。この建物は佐賀県南部に分布する「くど造」民家の典型である。くど造は屋根の形式に特徴があり、真上から見ると棟がコの字型寄棟造りになっており、カマド(くど)の形に似ているのでこのように呼ばれている。くど造は、二棟造の棟を繋ぐ前谷型や後谷型の分棟型の家とは分類で区別されている。平面は半分土間と床上部四間取。