八代(やつしろ)家住宅
所在地 山梨県北杜市明野町上手
指定物件 主屋、長屋門、隠居屋、文庫蔵、味噌蔵、穀蔵、宅地
建設年代 主屋=文化5年(1808年)、棟札
特徴等 鍵座敷の間取りをとる入母屋造りの農家
所有形態 私有
概要
当家は江戸時代に上手村の名主を代々務めた旧家である。
鍵型に座敷を3室に並べる間取りは、甲府盆地大型民家の典型である。屋根を強靭にし、雨水の浸透を防ぐために、主屋の茅葺の棟に岩松(イワヒバ)を植えている。この屋根の上の緑は、風雅に家を飾り立てる役割も担っている。棟に岩松を植える民家は、富士山麓、八ヶ岳山麓、長野県東部の山間地、関東から東北の山間地にも分布する。