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重文奥家住宅 茅屋根 蔵 木小屋 外回りの漬物小屋の修復工事 9月月報 第3報

1. 9月度のおもな 修復工事

茅屋根の工事(挿し茅)は来年の予定ですが、その他の工事(蔵 木小屋 漬け物小屋)は

9月末までが外部足場組立 屋根足場組立などの準備作業となり本格的な修復作業は10月からとなる。

 

2. 木小屋の準備作業(外部足場組立 屋根足場組立 波板張り 土壁養生固め)


木小屋の足場組立
木小屋の足場組立

屋根足場組立
屋根足場組立

土壁養生固め
土壁養生固め

  1. 壁土置き場(未完成 コンクリートの底部分)



奥家修復工事 現在底部分のコンクリートができたところ

現在底部分のコンクリートができたところ

次いで土壁養生固めの枠を完成させることになる。

土壁の作成に2か月以上かかると予測する。土が発行しにおいが出てくると仕用可と言われている

蔵の足場組立 は9月末現在工事中ですがこの数日で完成予定。


4. 木小屋2階の残材搬出 蔵の中の整理

木小屋の2階に70ー80年以上前の乾燥茅の束が100束以上搬出。その他建築用木材、段ボール

炭などを搬出した。 茅の一部は劣化したものもあったがほとんどはすぐ使えそうに見えることに驚いている。

蔵の中の整理も大変であったが工事担当者の助力により工事可能な状況までこぎつけたところです。

ただ蔵の中に古い物入(大型タンスー明治、江戸時代?)についてはそのままの搬出がむつかしい

ため内部で分解(破壊)させた後木片として搬出することにした。 ただし工事の邪魔にならなく

まだ使用できるタンスはそのまま蔵の中に残すことにした。(物入れとして活用)

お雛様、5月人形などは今後活用する所に寄贈することとした。(完了)


  1. 10月の工事予定

◆ 木小屋の野地 垂木解体、小屋組み解体、2階床板解体、壁取合解体、軸組解体

瓦検査・選別

◆ 屋根の足場組立 波板貼り 瓦解体・検査 置き屋根解体 壁解体

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